穀物の香りとハーブの後味が特徴の昔ながらのジェネヴァ
オード(Oude)とは、オランダ語でOldのことですが、年代や熟成を指すものではなく、大量のモルトワインを用いて伝統的な蒸留法で造られたジェネヴァのこと。ライ麦と大麦麦芽から作られたモルトワインを再びハーブを加えて蒸留し、木樽で熟成させた昔ながらの製法のジェネヴァ。黄金色で、強い穀物の香りとハーブの後味があります。陶器瓶入り。
ラベルに表示されている「O’ de Flander」の名称は、1990年、東フランダースで伝統的なベルギー・ジン(ジュネヴァ)を製造する同業者の中で伝統を守るために考案され、1997年にベルギー政府によって承認されています。現在この登録名称を冠することができる銘柄は11銘柄に限られており、このオード・ジュネヴァはそのうちの一つです。
この登録名称を冠することができる条件は、
1.アルコール度数が35%以上あること
2.東フランダース州で製造されていること
3.モルト・ワインと穀類ベースのアルコールから蒸留されていること
となっています。
※ディルク・マルテンス(1446〜1534年)は木版印刷の先駆者。アールストに生まれ住み、ヴェニスで学んだ木版印刷技術をベルギーに広めましたが、同時にヒューマニズムという新しい考え方を広めた人物でもありました。彼はアメリカ大陸を発見したコロンブスの手紙や、トーマス・モーアのユートピアを最初に印刷出版した人物でもあります。